鑑定報告書

XXX様:

拝啓 深秋の候、ますますご清栄のことと存じます。ご依頼品の鑑定は完了しましたので、当店の鑑定意見をご報告いたします。

鑑定方式:実物による鑑定です。 
依頼品:鍍金青銅仮面
依頼品出所:都内古美術店 
ほかの佐証:ありません

品の特徴:高さ16センチの青銅鍍金仮面。本体は状態良好で、面目清楚。表面には緑の錆が付きます。裏面全体的錆付きです。紫檀台が付きます。
ご要望:中国古代の青銅器かどうかを知りたい。 

鑑定結論:現代複製品(中国xx省xx堆発掘品の複製品または工芸品)

結論に至るまでの重要な事項:
外見概述
 該当銅像の造形は中国xx省xx堆の発掘品の青銅仮面と一致しています。資料によると、xx堆で発掘された同類品は千点以上がありました。

主な疑問点
 当店はxx堆発掘品と照合した結果は、xx堆青銅像は地銅は灰色青銅であるが、その内金箔貼りの銅像も数点か発見されています。金銅または鍍金遺品は発見されていません。

ほかの気になるところ
 xx堆文化の時代は中国商の時代、約3000年前です。該当鑑定品の状態はあまりにも好過ぎたかのように思われます。青錆は表面に浮かび、周りに酸化膜は見当たりません。

懸念事項:青銅器の錆も環境により千変万化であると同時に、錆層の下に古銅色の酸化層が必ず存在するので、今回は持ち主の了解を得ていませんので、錆を削ることは遠慮させていただきました。

参考品写真:xx堆発掘品銅像写真数点は同封いたします。
評価額:2万円(紫檀台含む)

敬具

xxxx年xx月xx日
古美術 福縁堂
http://www.kanailtd.co.jp/fukuendou-G.html