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石子青 江西省上高県天則崗に産す。明の中期顔料自身は無色ですが、焼成後、青い発色するため、「無名子」とも呼ばれます。明~清の民窯には多く使われています(呉須手、古染付)。青発色は暗いですから、官窯の場合は回青と混ぜることにより色の明るさを調整した。

蘇麻離青(蘇青) 元の時代に染付(青華)器はすでに実物考証されています。主に景徳鎮から南方の窯で焼かれています。その背景はペルシア産「蘇麻離青(そまりせ)」染付け料が輸入された。史上最良な呉須とされています。明の成化年に産地の採掘は尽くしたため、「蘇麻離青」の染付器歴史は終了しました。

土青 中国国産のコバルト顔料の呼称。浙江,江西,雲南,甘粛などで採掘され、それぞれの採掘地の名をとった名称が使われる。西方からの輸入青料にくらべ不純物の含有量が異なることから、鮮やかな色調が望まれなかったが、清中期以降高度な精製技術の発達により広く使われるようになった。

平等青(陂塘青)中国江西省楽平県産出のコバルト顔料。明成化、弘治、正徳窯が多く使ってます。嘉靖年中発掘断絶。
発色は淡雅で暈けにくい。釉上彩と併用でより一段映し合いがよいです(闘彩器)。

浙青 浙江省産の土青コバルト顔料ですが、精練により発色は明藍、純粋、安定、若干暈ける現象があります。明代万歴官窯から精練が始まって、清康煕以降官窯の主力青花顔料であります。

#掲載参考写真は発色純正な時代優品ですから、同時代や同じ窯の製品は多少違いがあることはご理解ください。

元明清歴代青花詳解
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明:洪武 永楽 宣徳 空白期 成化 弘治 正德 嘉靖隆慶 萬暦 天啓崇禎(福建窯含む)
清:順治 康煕 雍正 乾隆 嘉慶 道光咸豊 同治 光緒宣統
民国現代

唐    民用
(揚州唐城発掘品) 河南巩義黄治窯      
染付 土青(産地不明)
コバルト藍、黒、線描き、壁画風
表釉 透明釉
地土 磁土
造形 稀にない。
フィラデルフィア博物館に唐青花碗一点、
ペンハーゲン博物館に唐魚藻文缶一点があります。
民用
(重慶巫山宋墓発掘品)
染付 浙江省原産の土青
灰藍、灰黒、絵付けは花鳥動物など自然物。
表釉 潔白でない表釉、青味、黄味、灰色調などがあります。
地土 灰土、不純
造形 希少。
浙江紹興宋塔基、龍泉宋塔基に青花碗の残片が発見されてます。
湖田窯を中心に景徳鎮地区で大量生産が始まった。北方にも青花窯があるとされていますが、考古上はまた定めていない。
官用 染付 蘇麻離青(ペルシア)
鮮やかな青藍色を発色し、鉄斑や錫化斑現象が多く現れます。
表釉 早中期は:影青釉

後期:表釉 白みのある青調に強い光沢。鴨卵殻色。

末期:卵表釉 土黄気味の濁表釉。光沢は柔らかい。
地土 麻倉土+磁土二元配合、灰白緻密 気泡が見られるほど、粗雑。
造形 重厚粗大、開口高足。折口輪花、折腰浅腹。

素地底。小さい器器に火焼紅が見れない。底に鉄紅色の半釉塗りのものもある。
平底が多い、圏足の場合は広い浅い、足裏平けずり、外壁角に削り。

大きな器の底に圏状窯支え跡。
小さい器に鶏心底現象
民用   染付 国産土青、藍灰色、藍黒色
地土  灰色、軽い。  
1257~1350タイ王国鉄絵器
明洪武~永楽前期 官窯 染付 窯業不振、未精錬の発色の悪い国産呉須を使用。
青灰色、藍黒色、地土に沁みる。雑質が多いですが、発色は安定で、基本的に暈けなし。
表釉 青白、青灰で肥厚。後期は卵白帯びの白
基本的に磁貫なし
地土 土は土黄、灰白、粗細不均等。
砂底で、米糊底。 
官用品底部半釉の表釉塗り、黄気味や青い気味。火焼紅、オレンジ色の圏状支え跡あり。
造形 同時期民窯より風格の変化が見られます。曲線は柔らかい。
民窯 染付 発色暗淡や灰黒の土青を使う。暈ける現象は官窯より多い。
民窯は足外壁に染付け線はない。

明洪武土青標本
表釉 縮釉現象あり、無色磁貫のものもある。
地土 黒い、黄色雑質が多い。
砂底で灰白色窯砂付着する場合が多い。高い圏足の碗もある。
造形 元の風格を継承しています。
開き口、折腰、上薄下厚、平底、浅い圏足、高台足裏平削り、内壁斜め削りのため、梯形足。
元の鶏心底現象もある。
明永楽中後期 官窯 染付 官窯創始期 この時期の呉須料は蘇麻離青と国産配合により、蘇麻離青の欠点の渋い色調を明るく改良し、錫化斑も減少しました。発色は明亮、明の時代に於いて最高の青花器であります。

精錬国産呉須で線描きして、蘇青で広く染める技法も常見。(精錬国産呉須のみの場合もあります。)
重ね塗り、鉄皮錆、滲青現象があります。

単線弦文 古典的なテーマを規則的に描き。

永宣不分
明永宣砂底サンプル
明永楽蘇麻離青標本
明永楽官窯青花標本
表釉 蝦殻青」色、光滑、潤いよい、釉掛けは均一。橘皮紋なし。(甜白磁:元表釉よりもっと白い)
底部や、縁部の釉薬薄い部分は黄色気味
地土 繊細潔白、洪武窯より薄手、程度のよい厚さ。
砂底、米糊底、琵琶紅。
小器の底は釉掛、浪現象や磁貫ものもある。
高台足内壁の釉層は黄色気味が強い。
造形 工芸多彩、精細、軽く。
形態端装秀美、曲線円滑、流暢。小さい器色々。

器内部中央の凹み、と高台裏中央の凸み。
月亮底 高台足裏は修正削りあり。
民窯 表釉 縮釉現象あり
明宣徳 官窯 染付 永宣不分
明永楽部分参照
明永宣砂底サンプル
明宣徳調整青花標本
明宣徳官窯青花標本
表釉 亮青、肥厚、潤いよい。釉裏大小泡あり。隠隠と橘皮文あり、表釉波現象あり、磁貫はほとんどない。
地土 麻倉土+磁土2元配合
永楽官窯より若干厚手、潔白細密。砂底、琵琶紅あり。
造形 造形豊富多彩、庄重古朴、渾然一体。生産量極大、応有尽有。寸法規則あり。小さい器巧みあり。
平底が多い、一般圏足は三刀流の平削り、大器の圏足内向け。月亮底現象ある。
民窯 染付 国産呉須の暗藍色発色。若干暈ける。
一筆点画法
表釉 白みのある淡青で厚い、気泡、橘皮、棕眼が明らか。
地土  白い、永楽民窯より若干薄手
明空白期 官窯 染付 黒三代(正統、景泰、天順:政局混乱、官窯減産、民窯禁焼色絵磁器、銅胎琺瑯器流行。)

染付は宣徳~成化の中間ぐらい。灰調子の青色。表釉が厚いから、清楚ではありません。
輸入呉須と国産呉須配合より発色色々。

雲堂手の始まり、単筆重ね塗り、画風疎朗、留白多い。人物衣帯逆風曲がれ、簇状花草。仏像に背光あり。樹の枝は人字形分枝。双線弦文、上軽下重

明空白期青花標本
明正統官窯青花標本
表釉 青味の白”水ぼい青”、釉層厚い、光亮透明、気泡多い。
足裏半釉や、口縁部柿釉塗りなどもあります。
地土 白浄
造形 造形的元への複古現象があります。
壷の足部は収束。砂底、火焼紅。高台裏削り跡明らか、特別高足はない。
高足先軽く内向けか垂直。底足削り粗い、鶏心現象はありません。
つなぎ跡明らか、工芸全体的に粗相。
民窯 染付 官窯部分へ参照
地土 荒い
明成化前期 官窯 染付 景徳鎮第一次復興期
蘇青:宣徳窯に似ている。
表釉 宣徳窯に似ている。釉層に気泡密集、規則あり。
地土 軽、白、細、密、薄。肌色の土のためか、暖色光に向けると”肉紅色”が感じる
造形 官窯は米糊底。修胎修足規整、盤類は中央凹む。
圏足直高大器はほとんど砂底。足底外壁角部は削る工芸が出現。

小さい器は表釉満底。高台足内向け収束、尖足、足先は丸めに削り。枇杷黄
民窯 染付 土青:宣徳年に似ている

双線弦文、高台足下寄る
表釉 宣徳年に似ている
地土 潔白細密、以前の民窯より明らかに薄い感じ、若干単薄感もあり。
明代の民窯に於いて一番品質がよい。
造形 造形円潤、霊巧、成化無大器
明成化中後期 官窯 染付 平等青
焼き上がりは呉須が暈けます。単独使用は効果は鮮やかさはありませんが、闘彩器において、五色との配合効果は面目一新であります。史上最高手の闘彩器”成化闘彩”を成就した。

分水法 双勾埋色闘彩絵付けを創立。

絵付けは宣徳古典風格から民俗活発風格へ変換。取り込みテーマは広い、明中後期一代新風を開きました。花葉は陰陽面なし、”成化一件衣”(人物絵は単衣)。
成化以前の梵蔵文は羅列に書く。成化以降は中央飾るや図案化されます。

明成化青花標本
明成化官窯青花標本
表釉 温潤な白,半透明で厚い、ラットの様な脂肪質感
地土 軽白細密薄。
肌色の土のためか、暖色光に向けると”肉紅色”が感じる
造形 造形円潤、霊巧、成化無大器
民窯 表釉 光沢のよい潤い、釉層は厚い。
地土 潔白細密、以前の民窯より明らかに薄い感じ、若干単薄感もあり。
明代民窯に於いて一番品質がよい。
明弘治~正徳早期 官窯 染付 官窯焼成数すくない、成化年後期と同じ 成弘不分
平等青:発色淡い藍と灰藍。
成化窯より若干清楚ではない、以降、双線弦文の軽重現象はなくなる。

明弘治青花標本 
表釉 灰青、卵白、亮青帯びの白、肥厚。
地土 前期成化と同じ、後期は若干厚くなります。
造形 成化よろ若干仕上げがわるい。足壁は内収から外敞へ変化。圏足低い、火焼紅
民窯 官窯部分へ参照  
明正徳中期 官窯 染付 石子青:発色は宣徳と成化の間、発色安定、錆斑あり、濃淡二分水。
一部は暗い。

明正徳官窯青花標本
表釉 青灰色帯の白、透明度高、気泡が多い。繊細であると同時に釉層の厚さは不均一。
底釉は青亮

地土 粗厚傾向、厚さは不均一
造形 前朝より、大きな器の生産が増えました。
民窯 染付 官窯部分へ参照

明正徳青花標本
表釉 民窯には、濁る鴨卵殻色のものがあります。
 
明正徳後期~嘉靖~隆慶 官窯 染付 正徳晩期には回青の輸入が開始した。回青は単独使用すると色は明すぎため、石子青と配合して使います。配合比例により、幾つか段階の色調が得られますが、いずれも紫味の濃厚な青です。

嘉靖年官搭民焼制度開始、官民窯の格差は減少傾向。
双勾埋色始まる。描き丁寧。

明嘉靖官窯回青標本

隆慶官窯の呉須色は明中後期に一番よいもの
明隆慶官窯回青標本
表釉 青灰色調の粉白、透明で潤いがあります。
後期には灰色度が増える。 
底部亮青釉、一部口縁に柿釉。
地土 細密、釉地結合部に一線の橙黄色の焼き紅がある。
造形 遥かに多彩であります。

底部や修足はやや不丁寧、足底縁角は削っているので、やや丸めなに見える。足壁は垂直か軽く内弧収束。足壁は薄くなる傾向。窯砂付着現象もあります。圏足は前代より低い
民窯 染付 平等青:成化民窯と似ている。
石子青:正徳年と似ている。
表釉 厚さ不均、波浪釉状態。
造形 粗相、仕上げは悪い。
祥瑞手:明末景徳鎮民窯の最高手とされています。穏重で明瞭な呉須の発色と潔白な表釉の映しあいは非常に綺麗です。”祥瑞手”の呼び方は中国ではなかったから、ほんとに景徳鎮製か定がない。

茶道用品がほとんど。福建窯や有田窯の写しが多い。
明萬歴前期 官窯 染付 濃厚艶麗な回青配合料

万歴年から、五彩盛行し、青花は主流から脱離します。

明万歴官窯回青標本
表釉 肥厚光沢あり,ガラス質、底は亮青。薄い所は極薄い
地土 白い高嶺土
大きな器の場合は前朝より若干悪い。小さいな器はまた繊細
造形 工芸的には少し悪くなります。変形ものが多い、厚さも増えました。
火焼紅、修胎や修足は不丁寧。
砂付着、圏足はやや高くなるものが多い。

足壁垂直、外敝現象がある。清初までに玉壁底や跳刀紋がある。
民窯 景徳鎮窯は輸出を開始。浙青使用開始
翠青幽藍、若干灰色調、沈静、暈ける
明万歴後期 官窯 染付 浙青の使用が開始。
翠青幽藍、若干灰色調、沈静、暈ける。
表釉 薄い~肥厚、繊細、純白。 底部は亮青色。
縮釉現象あり。
民窯 官窯部分を参照 
明天啓~
崇禎
官窯 染付 明の最後の官窯です。
万歴風濃重な発色~淡描青花。
描き繊細、濃淡表現出現
表釉 青味の白、万歴より濁る、ガラス質感は落ちた。
地土 高嶺土
造形
民窯 染付 民窯青花器製作及び輸出の盛期

国産呉須の精錬もこの時期から始まった。
藍灰、黒灰、色調濃重。暈ける。青花色は浮かぶ。

山石皴染分水法始まり、簡筆写意 線描き+染色、多彩な絵画。
表釉 薄い、蒼白、若干品質が悪くなりました。
地土 灰白 極灰暗のものもある
造形 粗相、砂付着、高台裏が浅い。

古染付」は一般に中国,明末・天啓年間に作られ、景徳鎮の民窯にて焼かれた染付磁器こという。または清康煕以降の景徳鎮窯の染付器を「南京染付」と呼んでます。

単線平塗と淡描法,青花発色層次感なし。

南方民窯の呉須手とは区別されます。

平和窯呉須手(福建省)  
染付 呉須が暗い。描き丁寧ではない、写意線描結合。
表釉 表釉は渋い、艶が悪い。古窯の窯傷が多い
地土 砂底、底部柿釉塗りが多く見られます。
造形 芙蓉手が多く見られます。皿や茶碗などがメイン。
徳化窯呉須手
白磁が有名な徳化窯は明後期~清末まで、日本産呉須を輸入して、青花磁器を作っていました。淡い青色の特徴。絵付けは景徳鎮よりシンプル。
明末~清末まで工芸、造形と絵柄はあまり変化が見られませんので、窯も散在しているので、品質はバラつきがあります。
染付 日本産呉須は幕末明治の染付に似ている。ほか国産呉須も使用
表釉 表釉の艶よい。
地土 徳化の白土と白磁は基本的白みよいです。焼具合は堅白。
軽くピンク色(早期)、黄色(中期)、、青灰色(後期)帯です
造形 造形は南方の軟性粘土に会う角は少ない。
漳州窯呉須手
今世紀50年代までは、遺品は近隣の徳化窯として認識していました。80年代本格の窯跡が発掘され、確認できました。明中後期の漳州窯の定窯白磁写しは乾隆帝に収蔵されるほど良く出来たものです。
明末清始には輸出手呉須赤絵の窯元として有名です。呉須手も生産されています。
上田さま
只今microsoft LearnのWPF資料を見ました。
当方は.NETでのプログラミング経験があるから、WPFクラスを使用したC#のプログラム作成には問題ございません。
説明によりますと、WPFクラス使用すると画面定義と機能の実装別々開発行るので、c#言語は恐らく機能部分だと思います。問題はございません。
(ちなみに、画面定義xmlも行うことは可能です。)
 
具体的wpfクラスのメソッドの記憶は仕事決まってからで間に合います。とりあえず、ネット上のwpf使用したc#サンプルプログラムをいろいろ見ます。
 
以上 ご報告まで、
 
かない
染付 呉須は艶麗濃重
表釉 表釉は白
地土 土は黄色味がする、粘土質高い。
造形 描きは徳化窯より丁寧、芙蓉手が多い、景徳鎮風格。
安南染付
中国広東~ベトナム地域(昔安南と呼ぶ)の染付器のこと。
表釉は灰黄気味で、地元の呉須原料の発色も暗いです。
清順治~清康煕初期(
十九年まで)
輸出用 景徳鎮蕭条期 産量極少ない
官搭民焼制度の採用
官用 染付 浙青の場合は発色深沈、非常に安定しています。 
表釉 鴨卵殻色。厚い、ガラス質感低い。
地土 潔白堅実
造形 高台厚重、素朴。 明末の軽巧な器は見られなくなります。

双圏足泥鰌背が出現
上等江西土青は、発色淡く、浮かぶ。
民窯 染付 景徳鎮は戦乱後の回復期
下等土青、浙青を使いました。発色は暗黒、明の万歴よりも悪いです。

康煕早期には明の写しが多く作られていました。
表釉 濁る白、薄い
地土 粗雑
造形 口縁に柿釉、底部素地の場合は多い、仕上げ悪い、飛刀跡。
餅支えを使用のため、底足には砂付着ありません。
平底は上へ凹み。火焼紅、底部に窯瑕、圏足内収。高台足壁が厚い。

玉壁底(軽く凹み)はこの時期のものです。
二層台(二段高台足)
清康煕中期(二十年~四十年) 官窯


康煕官窯
染付 景徳鎮中興期、御窯厰官窯復業。(琺瑯彩の創立期)
多くの彩磁技法が応用されましたから、青花は主流の地位を譲る。

雲南輸入の”珠明料”を使われています。翠青明瞭、赤味があります。”头浓、正浓、二浓、正淡、影淡”と五階層に分かれ、表現力は抜群です。”墨分五色”と呼ばれます。(分水法

これから清三代の呉須発色は地土に染めるほど沈む感じがあります。

清康熙中期官窯(珠明料)標本
清康熙中期官窯
表釉 粉白、濁白、純質で潤いよし、厚釉。底部の表釉は胴体と同じ。
地土 優質高嶺土
潔白で艶があります。(コシヒカリのようですから、”糯米胎”と呼ばれます。)
土の研磨は繊細潔白、堅硬、雑質すくない、適当な厚さ。
灌注成形物(甘手)が出ます。磁貫があります。
焼具合は明より相当堅くなります。表釉と素地の結合は感じよいです。

胎釉結合処の火焼紅現象は大分減りました。

早期:足壁は内弧収、双圏足、二重台、玉壁底などあり。
中期:足裏平削り、足壁はやや椎形。
晩期:丸い泥鰌背、足が低いやや外敝
造形 風格挺抜豪放、推陳出新、千姿百態。

高台足は平削りか、泥鰌背、半泥鰌背、仕上げは丁寧、光滑。
素足裏に薄い柿釉塗る民窯ものがあります。双圏足の場合、圏と圏の間は無釉。
仿古 輸出手
民窯 相当製作精良な民窯製品があります。
また、官窯水準を並ぶ私窯が多数あります。
表釉 強い青味帯びの明亮な白ものもある。
地土 高台足は平削りが多い、仕上げは丁寧。

康煕民窯
清康煕晩期(四十年以降) 官窯 染付 発色淡雅、藍調、暈け現象があります。生産は極和わずか
人物物語の描きが多く看られる。
表釉 非常に軽く青調の粉白と強い青味帯びの明亮な白ものもある。
  
民窯
清雍正 官窯
染付 景徳鎮創作期、製品の品質は精良、清に於いてトップの地位

青花を含む磁絵技法の最高嶺とされています。
浙青 標準官窯用料は純藍、純質、色調あり、非常に軽く暈ける現象があります。
後期は淡藍に蔵青の点があります。発色は淡雅安定。

描きは工筆線描、塗るも丁寧であります。細部や陰陽、層次を色調で表現する。

青花併用の多彩な技法の器が多い 粉彩の創立期。
表釉 純浄な青表釉 釉層に気泡が有ります。
一部軽い橘皮紋あり。
 
地土 雍正官窯
 
造形 風格秀麗、作風厳慎、審美感や、芸術性抜群。
仿古 紫調の調整呉須

仿古最盛期 主に朝廷からの答礼品や輸出盛期。
民窯 この時期民窯優品は官窯なびの品質といわれます。
灰藍色のものがあります。

粉表釉ものもある

雍正砂底大皿
清乾隆~嘉慶前期 官窯
染付 景徳鎮歴代生産量、品種トップ時期、無所不有といわれる最大基模。
浙青
中期には呉須が暈ける現象を完全に解消しました。発色艶麗、描き技法上は前二朝より細緻であり、描き対象物は伝統的な花鳥龍鳳が多く看られる

(乾隆年以降粉彩、色絵磁器は盛行、青花器の生産は減りました。)
表釉 純質で潔白、非常に軽青味、潤いはよい、玉質感抜群。前朝より若干薄釉。

釉層に繊細な気泡があります。

表釉と青花の映し合い感覚は歴代に最高に綺麗といわれます。
地土 基本的には前朝と同じ、若干厚手。

地と釉結合処の火焼紅現象完全になくなります。素足に塗る半柿釉の色は前朝より濃いめ。
泥鰌背は幅が見せる、大きな器は泥鰌背を横伸ばしたような梯形断面の高台足。
足裏は平削り、両側丸い光滑に削り。
造形 千姿百態、応有尽有。推陳出新、以新取勝。

上下左右対称。バランス感覚はよい。製造工芸上は清に於いてナンバーワンーの地位です。
仿古 濃重、紫色調の配合呉須。蘇青の鉄斑を再現するため、人為的な点染を抱える。
前朝より工芸造形上は拘らない。

輸出最盛期 仿古盛期。主に朝廷答礼品や輸出手。
民窯 民窯優品は官窯並の品質。
濁白、灰青のものもある。

後期民窯もの高台の仕上げは輪角が感じるほど、若干荒い。
清嘉慶後期~道光前期 官用
染付 景徳鎮衰退期、毎況愈下、嘉慶十五年御窯厰官供停止し、官用磁器は”官注民焼”方式へ変わる。

浙青 深藍色、発色は若干不安定。軽い暈ける現象が現れる。
渾藍色の呉須は発色は安定ですが、浮かぶ感じ。

清中期青花標本
地土 疎松、粗糙、大粒が見れます。そのため全体の重さは前朝歴代より軽い。土は民窯ほど荒くはないですが、前朝より大分品位が落ちる。

高嶺土は厳重欠乏のため、廬山星子土を開拓。
表釉 光滑繊細な表釉が、青い艶があります。
薄い掛けたものと、厚く掛けたものがあります。
造形 基本的には前朝の風格を継承していますが、品種は減少。尖足削り
民用
染付 (アヘン戦争直前の時期)民窯製作工芸直線下落、装飾用磁器生産も直線下落。

浅藍発色の物は発色安定で、暈けません。淡雅な感じ。晩期には暗藍のものもあります。
コバルト顔料を節約するため、白描青花技法が出る。
地土 最初は高嶺土+星子の二元配合に技術不成熟のため、大きな器の底は垂れる。 或いは人為的に器の底部を厚くするため、器の造形は上軽下重の感じです。

窯灰は器の底部や表面へ付着(蕎麦地
濁表釉は縮釉現象、青い表釉は涙痕
表釉 厚い釉面に波浪現象(波浪釉
薄い釉面に橘皮紋や気泡の破れ跡。
造形 器の壁は厚薄不均一、高台足壁が厚い。高台裏削りも荒い。轆轤跡あり。
(古い)匣焼は盛行、砂は粗い。
清道光後期~咸豊 官用
染付 アヘン戦争後(道光二十年後)、国力空虚、輸出停止、生産量下落。
国産呉須の発色は鮮艶でありますが、不安定、暈ける、層次感覚なし、浮かんでいる感じ。
点染筆法発見されています。

暗い色調の呉須もあります。
地土 多くは粉白、一部青みが強い、釉に波状態で、平滑ではなかった。素地に窯灰を掛かった現象もあります。
釉層不均一の現象があります。
表釉 高台足は、泥鰌背、菱角なしの梯形、光滑。
火焼紅なし。
造形 基本的に前朝旧制を援用する。創新はあまりないです。

底部加厚、器全体重い。大きな器の底たれ現象は改善されています。
民用 染付 呉須の発色は灰色調で、濃いですが、深く付かず、表に”浮かんでいる”感じ。
民窯風格の”氷梅文”や多見。

鉄斑が現れる。白描青花が多い

咸豊五年景徳鎮は第二次アヘン戦争と太平天国戦争戦闘地域になり、御窯厰閉鎖され、景徳鎮は停産状態。 咸豊五年まで、官窯生産は僅かです。
地土 高台足は削り不丁寧、角や轆轤跡あり。底部に荒い砂付着、磁化度が低い。
清同治 官窯 染付 西太後「垂簾聴政」開始。景徳鎮の生産が回復したが、工芸は全面的後退した。

国産呉須、発色は清麗~灰藍、何れも浮かぶ感じ。
例外の西太後御用”体和殿製”の青花発色鮮明です。”体和殿製”の表釉は白いです。
表釉
地土
造形
(清道光へ参照)
民窯 国産呉須、発色は清麗~深沈色々ありますが、何れも浮かぶ感じ。暈ける。
清光緒
清宣統
(晩清)
官窯
染付 晩清景徳鎮復興期形成の3大要因:朝廷の巨額出資より御窯厰再開と管理の強化、民族資本主義抬頭、中国古陶磁は世界的に認めたため、倣古産業の興起)
浙青 浅藍色調で、風格柔和明瞭。艶が少ない。光緒青花独特な風格です
地土 疎薄な釉掛け、青白か泥白、純白、光沢は弱い。
表釉 洗練された潔白の星子土、繊細、緻密。厚醇。
造形 (清道光へ参照)
仿古 染付 純藍色呉須に、排列に規則がある蔵青色の点が見られます。

清早期三代の写しは成功しました。呉須発色はよいですが、表釉が薄いため、安定感は欠如しています。
造形 清早期三代の写しは一番多い。
民窯 染付 装飾品、高級品は明るい浙青を使います。
日用品は土青使います。灰藍、藍黒調子。
地土 若干黒いゴミを混ざっていることもあります。
表釉 波浪釉現象があります。
造形 商品の市場化が進む、千奇百怪、なんでもあり。
民国
初期

染付 化学呉須料(酸化鈷)が登場により、青華発色はさらに明るくなります。なかにも優れた仿古器はすくなくはありません。
地土 高級観賞用磁:青里透白、清より白い、光滑、表釉薄。

民国後期の白磁は特有な収めた艶の粉白色調があります。淡泊な粉彩絵と相性がよいです。
表釉 地は繊細潔白、胎と釉結合好い。
民用品と低級写し 地土も黄色気味、粗松。黄色気味、”米湯釉”とよばれます。 
現代 高級鑑賞用磁は潤いのよい純表釉がでました。特に色調豊富な水粉彩絵と相性がよいです。